学生インターンと事業所紹介
「これまでのまきボラ」をご覧のみなさん、こんにちは!
東北芸術工科大学 コミュニティデザイン学科 の 木島 奏太(きじま そうた)です!

まきボラ2026春では、「公益社団法人 3.11メモリアルネットワーク」さんと「つるじい農園」さん、合計2つの事業所でサポーターを務めさせていただきました。
■公益社団法人3.11メモリアルネットワーク とは
https://311support.com/learn311/new-meet-kadonowaki
https://311support.com/aboutus
東日本大震災への復興支援から始まった同法人は、石巻の避難所支援や震災支援活動の連携調整を経て、活動の軸を震災伝承へとシフトしました。2022年には「3.11メモリアルネットワーク」へと体制変更。東北全域を対象に、震災の教訓を未来へつなぎ、災害で命が失われない社会、再生へと向かえる社会の実現を目指して、広域的な伝承活動の支援を行っています。
■つるじい農園 とは
https://www.instagram.com/miura.egg
石巻市 前谷地で、平飼い卵と自然農法野菜の栽培を行っています。鶏の餌には米ぬかや酒粕、魚のアラ、野菜くずなどを混ぜたものを使用しており、いわゆる"循環型農業"を実践されている農園です。
■2つのプログラムの概要
今回のまきボラでは、3月6日〜3月8日の合計3日間、3.11メモリアルネットワークさんの施設『MEET門脇』で震災伝承のボランティアガイドを、3月16日にはつるじい農園さんで農作業のお手伝いを。
全く性質の異なる2つの現場を経験し、高校生の活動のサポートをさせていただきました。
活動の様子
【震災の記憶を「自分ごと」として次代へ|3.11メモリアルネットワーク】
前半の活動となる3月6日〜8日は、3人の高校生、1人の大学生とともに、震災の教訓を未来へつなぐ「伝承」の現場に身を置きました。






1日目と2日目は、旧門脇小学校や復興祈念公園、津波伝承館などの施設見学に加え、震災当時小学生だった語り部さんからのお話を伺いました。

「震災が起きた後はずっと苦しんでいたわけじゃなく、その前にも後にも、その地域に住んで、懸命に生きた人々がいた。そこでの生活があった」ということを実感する2日間でした。
震災の記憶がない世代であっても、実際に目で見て、耳で聞くことで、「自分たちの生きる地続きの物語」として心に迫ってきました。
ここまでの見学や聴講を経て、自分は何を感じ、思い、伝えたいのか。2日目の午後からは、ガイド原稿の作成に取り組みました。



3日目には、MEET門脇でのボランティアガイドの本番に臨みました。



この活動で最も大切にしたのは、「展示の解説をなぞるのではなく、自分の心で感じた言葉を届けること」です。
震災を直接経験していなくても、その場所で何を感じ、何を考えたのか。自分なりの感想や意見を織り交ぜることで、伝承のバトンはより確かなものになります。「経験がないから語れない」のではなく、「経験がなくても、今の視点で伝えられることがある」。そんな想いを込めたガイドを通して、伝承活動の新たな可能性に気づかされました。
【地域と自然の「循環」を肌で感じる|つるじい農園】
続く3月16日は、石巻の豊かな自然と人の営みが交差する「つるじい農園」でのボランティアでした。



肥料撒きから玉ねぎの苗植え、農業用シートを固定する釘打ち、さらには平飼い卵の洗浄やパック詰めまで、多岐にわたる作業を体験させていただきました。この農園で驚いたのは、徹底した「循環」の仕組みです。
鶏の餌には市内の飲食店から出る魚のアラや、漁師さんからの牡蠣殻、豆腐屋さんのおからなどが活用されています。まさに、石巻の地域の繋がりがそのまま「命の循環」となって、美味しい野菜や卵を育んでいるのです。
実は、この活動のサポートをする前に、私の通う大学で、循環型農業と鶏の平飼いを行っている教員からの授業を履修していたんです!キャンパスの外でも繋がり、そして広がる学びに感銘を受けました。

農園で育てた食材を使ったお昼ご飯をいただきながら、自然の恵みと地域の繋がりが循環する心地よさを実感しました。活動中にも何人もの方が農園にいらっしゃっていて、ここでは、作業そのものが多世代の交流を生む「コミュニティの核」となっているのだと感じました。
インターンとして活動した感想
今回のインターンは、私にとって大きな挑戦でした。活動の半ばでは、「自分はサポーターとして正しく振る舞えているだろうか?」と責任を重く受け止めすぎてしまい、心理的に不安になることもありました。
しかし、現場で事業所の方や高校生、地域の方々と接する中で、「与えられた役割を完璧に演じること」よりも、「自分らしく、誠実に、その場で活動すること」の大切さに気づきました。

緊張が解け、ありのままの自分で周囲と関われるようになったとき、自然と人との距離が縮まり、心地よい繋がりが生まれることを実感しました。 人と人を結び、場の空気や雰囲気を創出していく感覚を、石巻の現場で少しだけ掴めた気がしています。
石巻の皆さんの力強さと温かさに触れ、私自身が人としてどう成長していきたいかを深く考える機会となりました。今回得た気づきと言語化した想いを大切に、これからの大学での学びや、自分自身の生き方に活かしていきたいと思います。
3.11メモリアルネットワークの皆さん、つるじい農園の皆さん、そしてサポートしてくださった事務局の皆さん。本当にありがとうございました!
