大学生レポート

【まきボラ2024春レポートVol.2】|『遊ぶ』とは

大学生サポーターと事業所紹介

▶︎ 大学生サポーター紹介
はじめまして。こんにちは。東京未来大学モチベーション行動科学部モチベーション行動科学科3年杉浦茉歩です。
趣味はバンドのライブに行ったり、写真を撮ったり、クラリネットもサークルで吹いています。
丸顔の女です。声が低いです。

屋外, 人, 道路, 男 が含まれている画像

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  カメラマンっぽい服を着てだっさいポーズをするワタクシ。

まきボラでは、「認定NPO法人こども∞感ぱにー」さん、「株式会社イトナブ」さん、「特定非営利活動法人やっぺす」さんの3つの事業所で、大学生ボランティアとして高校生をサポートしました。
今回は中でも活動時間の多かった「認定NPO法人こども∞感ぱにー」さんについてお話していきたいと思います。

▶︎ 認定NPO法人こども∞感ぱにーとは
宮城県石巻市で、プレーパーク事業とフリースクール事業の2つを軸に、子どもが安心して過ごせる居場所づくりをするNPO団体です。東日本大震災の際に、「子どもたちのために、あそび場をつくりたい」と地域の人と共に動き出したことをきっかけに立ち上がりました。
認定NPO法人こども∞感ぱにーWEBサイト

プログラムの概要

プレーパークで子どもと一緒に遊んだり、親御さんとお茶したり、地域の方とお話ししたり、自分のやりたい「あそび」をしながら、子どもがのびのび遊べる環境をつくりました。1日の最後には今日の活動がどうだったかの振り返りを行いました。

『遊ぶ』とは

こども∞感ぱにーではただひたすら小学生と遊びました。
他にしたことなど特にありません。とにかく、とにかく遊びました。
朝最初の挨拶を済ませると、事業所の方から『とにかく遊んでみよう!!!!!』と言われ1日中遊びました。

その前に、事業所の方・高校生と一緒に今の自分にとって””遊ぶってなんだろう””を考えました。
高校生からは、友達と買い物に行ったり、ゲームをしたり、スマホをいじったりなどの声があがりました。
私も考えてみれば、大学生になってから”遊ぶ”となっても”ライブに行く!!・フェスに行く!“くらいしか思いつきません。

見ている限り小学生は走りまわったり、ゲームしたり、折り紙を折ったり、穴を掘ったりなどをしていました。
言われてみれば“遊ぶ”という価値観は人それぞれ異なり、運動が好きな人にとっては走るは遊びになるけれど、運動が嫌いな人にとって走ることは遊びにはならない。
“遊ぶ”という価値観と内容は人それぞれだということ学び、“遊ぶ”というそのものを考えるきっかけになりました。

サッカーの練習をしている子供たち

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いきなり縄跳びを飛ぶ高校生たち

考えたのち、実際に高校生も遊具等で遊びます。

1人の男の子きっかけでかくれ鬼がスタート。
物置に小学生が隠れると、『あんまり入って欲しくないんだよねソコ笑』と事業所の方が笑いながら見守ってくれます。
ハンモックのために普段使っている丸太をいきなり真っ二つに切り出す子もいました。

こども∞感ぱにーのプレーワークわたのはは、こどもの「やってみたい」という気持ちが尊重される場所。
だからあまり入って欲しくない物置にも隠れる為に入ってしまえば、子供の好奇心の為に止めずに可能な限り見守る。
このようにして子供たちの想像力や好奇心を育て、見守っています。

1日小学生を見ていて気付いたのは、ずーーーっと遊び続けている事。
鬼ごっこが始まれば体力が0にならない限りずっと続ける。無我夢中になってずっと走り続けていている。
大人になると自分のキャパを理解してしまって無理だ、とかキツイとか言ってしまう事が多くなる。
そう考えると、限界を理解・把握していない状態は子供の一つの武器かもしれない。
目の前の興味が存在する限り一生懸命になって無我夢中になってやり続けていく。
大人になったら意識しないと出来ない事が子供たちは無意識で出来ていることに気づかされました。

高校生は最初思いっきり遊ぶという事に困惑。
しかしずっと小学生と遊び続けるうちに本気を出していき、なんだか少し大人げない部分も見えてきました。
緊張した顔の様子からすがすがしい顔で活動所から帰っていく様子は切った感であふれていてとてもうれしかったです。

人, 子供, 屋内, 少し が含まれている画像

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一日の活動振り返りタイム

今回は高校生は、石巻北高校から2名、石巻西高校から2名ずつ、友達同士で来てくれました。
なかなか違う高校同士での関わりを作ることが難しく、2日目の最後まで他人行儀感があったのが反省です。
最後のFBの時間では、一人よりも二人、三人、四人と、少しでも多くの人と関わる事の大切さや期待などを話して、今後に活用してほしいという事を伝えました。

私は、二日間でこれまで考えたこともない事を沢山考えさせられました。
遊んでみたり、子供のキャパが無限だったり、高校生が青々しくまぶしかったり。
高校生のサポートという立場でたくさんの物を得られる事が出来ました。
大学生ボランティアをやって後悔したことは全くありません。言い切れるくらい良い経験となりました。

高校生へ

これを読んでいる高校生に伝えたいことは、自分が成長出来るタイミング・瞬間が来たら絶対に逃さずにつかみ切って、頑張って、その時にしかできない経験を沢山してほしいということです。
この記事を見ている人の中でもまきボラに応募してみようか迷っている方も多いかもしれません。
…何かに参加することはマジで面倒くさいよね。はっきり言って。
でもそれを乗り越えた人間、沢山経験した人間の方が断然かっこいい。

何もしないでただただ時間を過ごしていくより、その時間でその時にしかできない経験をした方が将来の種や自身の成長に絶対繋がる。
これは今まで生きてきた大人たちがよく言っている事です。
他の人が経験した事のない事をたくさんしてほしい。そして自分に自信を持ってほしい。

まきボラはそれが可能な環境が沢山そろっています。短期間で人に自慢できる経験ができます!!
ぜひ学校で、冷静な顔して友達にマウントとって、心の中でニヤつこう笑。

地域の方へ

東京から二週間インターン生として居住しましたが石巻はとても素晴らしい街でした。
このような素晴らしい街の中で、まきボラで貴重な経験が高校生のうちから出来ることが本当にうらやましいです。
高校生は、まだまだ未発達な部分も多くあるかと思います。
それでも、地域の皆さんが普段どのように活動していてどのように地域に関わっているのかを知るだけで、
高校生の大きな成長の一歩につながると思います。

また、私は今回まきボラに参加して、高校生だけではなく大学生ボランティアの糧にもなることに気づきました。
とても貴重な体験をありがとうございました!
今後もたくさんの素敵なまきボラが誕生することを願っています!

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