大学生インターンと事業所紹介
こんにちは!宮城大学地域創生学類2年の齋藤伊吹です!

↑ハイキュー‼の孤爪研磨との2ショットです
まきボラ2025夏では、短期インターンとして「Reborn art festival」さんと「合同会社もものわ」さんのプログラムを担当させていただきました。
▶合同会社もものわとは
牡鹿半島を拠点に、放置林の整備や間伐・伐倒などの森林管理を行う地域企業です。森林整備に加えて、伐採した木の一部を活かした杉ハーブティーや木工雑貨、コスメなどの地域資源を活かした商品づくりと、森の循環を意識した活動が行われています。
合同会社もものわ | 宮城県の森林環境学習
プログラムの概要
杉ハーブティーの生産現場を体感するため、牡鹿半島の放置林で杉の伐倒を見学し、伐り倒した杉から原料となる球果の採集を行いました。木の活用や山林環境について考えを深めていく活動となりました。
当日は、事業所の方からのお話の際に冷たい杉ハーブティーを試飲させていただきながら、もものわの成り立ちや、森林との関わり方についてお話を伺いました。

その後、実際に山へ入り、伐倒の見学や球果の採集を体験しました。

初めて山で作業する高校生たちは最初こそ緊張気味でしたが、すぐに興味を示し、積極的に動いていました。



木が倒れる瞬間には歓声が上がり、自然の力を全身で感じている様子でした。
昼食中には森の香りですごく落ち着いたといった声や森林を活用した様々なアイデアが飛び交い、教室では得られない学びの場となっていたのが印象的です。
私自身も、高校生の素直な反応を間近で見て、地域資源を自分で見つめることの大切さを再認識し、もものわの活動は、地域資源の活用に加えて、地域の価値を再発見し循環を作る学びの場であると感じました。
▶一般社団法人Reborn-Art festivalとは
Reborn-Art festivalは、宮城県石巻市・牡鹿半島を主舞台に、「アート」「音楽」「食」を通じて地域の魅力を発信する総合芸術祭です。東日本大震災の被災地で、“Reborn-Art=人が生きる術”を掲げ、アートを通じて地域の再生や人のつながりを生むことを目的としています。
プログラムの概要
本来の活動日は雨で延期となり、再実施の日も朝は雨が降っていました。
ところが、現地に着いて作業を始めるころには雨がすっかり上がり、陽が差していました。
天気の変化とともに、参加者の表情も明るくなっていたように感じます。
私たちは、フェスティバルを象徴する作品《White Deer(Oshika)》のあるホワイトシェルビーチまで移動し、作品のメンテナンスや周辺の環境整備(漂着ゴミの回収、清掃など)を行いました。
活動はリボーンアートスタンドでの集合・自己紹介、事業説明の後、車・船での移動を経て現地作業という流れで進行しました。
事務局からは、作品が地域にとってどのような意味を持つか、また裏側の仕事が来場者体験にどうつながるかについても説明がありました。


現地では、作品を間近で見ながら黙々と掃除に取り組むとともに来場者の方と積極的にコミュニケーションを取っている高校生の姿が印象的でした。


作品を守るのも表現の一部であるという考え方や、近くで見ると迫力が全然違うといった驚きの声が上がり、観る側から支える側へと視点を広げる体験になったようです。
振り返りの場では、アートと地域が相互に作用していること、自分の知らなかった地域の魅力や、活動を通して感じた自分自身の成長についての感想が多く出ました。
おわりに
山林環境の保全と芸術祭の裏側作業、見違うフィールドに見える両者ですが、
どちらも「人が関わることで地域の魅力を育む」という本質でつながっています。
高校生たちは、それぞれの現場で主体的に動き、感じ、言葉にして学びを深めていました。
彼らの素直な反応や成長の瞬間を間近で見ることができたことが、私にとって最大の収穫です。
この経験を通じて、私自身も地域の面白さを伝えられる人になりたいと改めて思いました。
合同会社もものわの皆様、Reborn-Art Festivalの皆様、そして一緒に活動した高校生の皆様、心より感謝申し上げます。