大学生レポート

【まきボラ2025夏レポートVol.10】|『自然の世界に飛び込む』

大学生インターンと事業所紹介

こんにちは!石巻専修大学2年の青野夢生です。
まきボラ2025夏では、大学生サポーターとして「ウィーアーワン北上」さんの活動を担当させていただきました。


 

ウィーアーワン北上とは

宮城県石巻市北上町十三浜を拠点に、東日本大震災後に地域の復興やまちづくりを住民主体で進めてきた団体です。現在は地域の交流、関係人口の創出、持続可能な地域づくり、自然環境、地域産業創出、災害に強いコミュニティ形成を行っています。
一般社団法人ウィーアーワン北上(@we_are_one_kitakami) • Instagram写真と動画
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プログラムの概要

石巻専修大学の生物科学科の方々と地域の子どもたちと共に、北上の沢に入って生物調査を行うボランティアを参加者の高校生・大学生5人で2日間行いました。

 

活動の記録

1日目は地域の親子2組も参加してフィールドワークを行い、石巻専修大学の学生からコツを教えてもらいながら生物調査を行いました。
水不足によって沢の水量は少なかったけれど、カニや淡水魚などたくさんの生物を見つけて分類することができました。


また、地域の子どもたちとも交流し、最後は皆でハイタッチするほど仲良くなれました!

事業所の方のご厚意で、少し予定変更して海水浴場へ移動し、かき氷をごちそうしてもらいました。
食べた後で海に移動したのですが、海で遊ぶかと思いきや潮だまりを観察していたのも生物が好きな気持ちが表れていてとっても素敵だと思いました!

 

2日目は参加者と大学生の方々だったため、少し離れた沢で生物調査を行いました。


1日目よりも深く水量があったためか、大きなウナギを発見しました!

その時の興奮は忘れられません!

その後、1日目と2日目の生物を比較しました。距離は少ししか離れていないのに、違った魚が生息していることに気づき、考えられる原因なども教えていただきました。
学びにつながるお話をたくさん聞くことができました。

 

さいごに

私にとって初めてのまきボラ、初めてのサポーターのため、なにもかも不安で未知の世界でした。
北上という地域は普段訪れる機会がなかったので自分にとって新しい経験をするのにとても良い環境でした。北上は東日本大震災で大きな被害を受けた場所、津波が生態系を破壊したのだろうという認識で今回の活動を始めました。
ですが、1日目の事業所の方からのお話で、まちの自然環境は津波でなく、人間が壊しているのだと知りました。

まちの用水路から紛れ込んだごみは流され最終的に河口にたどり着く。
生き物は誤って飲み込み窒息して命を落とす。

どんな小さなごみでもちりも積もれば山となることを日々感じていると聴き、心が痛みました。

また、心に響くお話の中で、より強く考えさせられたことは、

「絶滅危惧種がいなくなったらどんな影響があるのか?それは、絶滅してからでないと分からない。だからこそ怖い。」

でした。道端に生えている雑草の一種が絶滅したとして、小さなことだと思うかもしれない。でもその植物を必要として生きている動物がいたら、その動物まで絶滅してしまう。とても恐ろしいことだと思いました。

限りがあるかもしれないけれど、私たちができることは小さなことでもやらなければならないと強く感じました。

そして、参加者の高校生や大学生たちの生物愛にも心を強く動かされました。
生物をみて種類を見分けることができたり、長靴の中に水が入ってもためらわず突き進んでいったり。

私にはない生物愛をたっぷりと持った良い子たちばかりで、終わるころには寂しい気持ちになりました。
このメンバーで活動できたことをとっても嬉しく思います!

また、事業所の方々、頼りない進行のせいでたくさんご迷惑をおかけしたのに、優しく楽しく2日間活動させてくれてありがとうございました。
自然の豊かさ、人情、どれをとっても魅力的で、2日間を通して北上が大好きになりました!

まきボラの活動を通してたくさんの学びを得ることができました。
反省点もありますがポジティブに考えて自分の将来にその学びを活かしていきたいです。

 

さいごになりますが、ウィーアーワン北上のみなさん、石巻専修大学の先輩方、参加者のみなさん、本当にありがとうございました!

またお会いしましょう!

 

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