大学生レポート

【まきボラ2025夏レポートVol.8】|『地域と、人と』

大学生インターンと事業所紹介

こんにちは!
東北学院大学1年の阿部真帆です。
まきボラ2025夏では「にじいろクレヨン」さんのプログラムをサポートさせていただきました。


にじいろクレヨンとは

東日本大震災の被害を受けて、子どもたちの拠り所を作るために立ち上げられた団体です。現在は被災児童支援の継続としてアートや遊びを通し子どもたちがのびのびと過ごすことのできる空間と、子どもたちの豊かな成長を促す地域づくりを行っています。
特定非営利活動法人 にじいろクレヨン

プログラムの概要

にじいろクレヨンさんのプログラムでは①の8月9日、10日、11日そして②の8月18日の2つの日程が設けられました。それぞれにじいろクレヨンさんの普段の活動に溶け込んだ活動を行いました。

活動の記録

今回2つの日程で計6人の高校生が参加してくれました。

【①の活動の様子】

一日目

事業所の方からのにじいろクレヨンさんの活動紹介から始まり、参加者と事業所の方との自己紹介とアイスブレイク、一日目の目標や頑張りたいことなどを共有しました。アイスブレイクの途中で子どもたちが集まってきて、早めのご対面でした。


子どもたちは朝から元気いっぱいです。バタバタの朝から始まり、おもちゃの準備や子どもたちとの交流で高校生たちもあちこち動き回っていました。

一緒に絵を描いたり外の公園に遊びに行ったり、子どもたちにかき氷を作ってもらったり、子どもたちの「やりたい!!」を実現しながらたくさん遊んでいました。お昼も子供たちと一緒に食べました。

午後は子どもたちと水遊びをしたり、中で遊ぶのが好きな子との遊びも高校生たちは分担して一緒に遊びました。

一日目の終わりには今日頑張れたことや次に活かしたいことをみんなで共有し、今後の活動をイメージしました。

 

二日目

活動二日目の天気は雨。中遊びが中心でした。本日の全体目標は「子どもたちを楽しませる」!前日の反省を活かしてそれぞれ子どもたちに向き合っていました。

おままごとをしたり絵を描いて一緒におもちゃを作ったり、子どもたちと遊ぶだけでなく昼食を作ったり料理のスキルを学んだりもしました。

 

三日目

この二日間の活動を一度立ち返り、活動前に自身で設定した目標と照らし合わせた朝から最終日は始まりました。最終日の全体目標は「子どもも大人も楽しむ」!

カードゲームをしたり二日目に作ったおもちゃで一緒に遊んだり、かき氷やたこ焼きを作ったり、外で鬼ごっこをしたりしました。またにじいろクレヨンさんの農園に子どもたちと一緒に行って野菜の収穫も行いました。

全力で遊び続ける子どもたちの体力に高校生たちもびっくり。一緒に遊んでいた子も時間になっても帰りたくなさそうで、ギリギリまで遊んでいた姿が印象的でした。

 

活動終了後、最後の振り返りではそれぞれが目標に対してどれくらい活動できたか、また今回の活動を通して得たことを今後の自分の進路に活かしたいなど「遊ぶ」ことがメインだった活動の遊びの部分だけに飲み込まれず、自身の気持ちや新しい視点に気づいて刺激を受け、今後に活かそうとしていた様子がとても素晴らしかったです。

事業所の方にも「また来てほしい」とおっしゃっていただけたのは、高校生たちと子どもたちの間で生まれた笑顔が大変輝いていたからだと思います。

 

 

解散する時には「受験頑張ってください!」、「ありがとう!」と参加者の高校生同士のやり取りがありました。最初は「高校生たちは参加者同士で上手く馴染めるのだろうか…」という不安があったのですが、今回の活動で子どもたちだけでなく参加者同士の距離も縮めることができたのだと実感し、より一層良い活動をすることができたのだなと感じました。

 

【②の活動の様子】

②では1日のみの活動でした。事業所の方から事業所の紹介と自己紹介、アイスブレイクの進行をしていただきました。一人一人頑張りたいことを共有、本日の全体目標は「子供と仲良くなって、名前を呼んでもらう」!

絵を描くことが得意な高校生はホワイトボードにイラストを描いたり描いたものでおもちゃを作ったり、にじいろクレヨンさんの農園に野菜を収穫しに行ったりしました。

カードゲームをしたり「ピザを作りたい!」という子どもと一緒にピザを作ったり。絵本探しゲームやごっこ遊びをしたりしながら昼食も子どもたちと一緒に食べました。この日はにじいろクレヨンさんの農園で小さなお祭りが開かれており、そこに子どもと一緒に遊びに行ったりもしました。

子どもたちはいつでも元気いっぱい。はじめは戸惑いながらも彼らと接していた高校生たちも次第に自然な笑顔で場に溶け込んでいました。

高校生たちは自分の「得意」を活かして最大限に子どもたちと交流していたように思えます。帰り際の子どもに笑顔で「また来たらごっこ遊びしよーね!!」と『次回』の話を子どもの方からされていたことが印象的です。それは高校生たちと遊ぶのが楽しかったゆえの言葉なのだと思います。


最後の振り返りの時間では子どもたちと声を出して笑い合っていた姿から表情を変えてもくもくと集中して自身の活動を振り返っていた姿から、一日だけの活動の中でたくさんの経験を拾い、今後に活かそうとする姿勢を感じることができました。振り返りでは「子どもを笑顔にすることができた」「自分にはこんな力があったのだと気づいた」「今回の活動から得たものを将来の夢に活かしたい」などといった新たな気づきや前向きな高校生の言葉を聞き、彼らの可能性に大変印象を受けました。

 

活動を終えて

私は今回初めてサポーターという立場に立たせていただきました。これまではまきボラの参加者でしたが、初めてサポートする側に立ち、高校生たちが全力で活動に挑む姿を支える貴重な経験をすることができたことを大変嬉しく思います。

今回担当させていただいたプログラムでは元気いっぱいに遊ぶ子どもたちと高校生の姿、また事業所の方から、石巻の暖かさを肌身で感じることができました。私の知らない「石巻」を知ることができました。そんな「石巻」を通して、「自分の好き」を発見すること、気づくことができるのがまきボラの強みだと感じています。

私は地域の子供たちや学生、事業所の方との交流、また今回のサポーターの経験から自分の殻を少し破ることができたように思います。サポートする立場でしたが、私も子どもたちや高校生の姿からたくさんの刺激を受けることができました。私自身も自身の活動を振り返って、私のこれからとまきボラのこれからに貢献したいです。

参加してくれた高校生の皆さん、本当に全員立派で素晴らしかったです。一人一人が持ち帰ったもの、得たものすべてが貴重なものです。自分に自信をもって、これからも頑張ってほしいです。陰ながら応援しています。

 

最後になりますが、ご協力くださった事業所の皆様、地域の方々、本当にありがとうございました!!

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