大学生レポート

【まきボラ2024夏レポートVol.1】|『活動を通して地域の温かさを感じる』

▶︎大学生サポーター

こんにちは!石巻専修大学人間学部人間教育学科4年の守美久です。石巻出身で、現在は大学で小学校教員になるために日々、勉強やボランティアに励んでいます。私は今回初めてまきボラに参加し、まきボラ2024夏では、「IRORI石巻」と「街づくりまんぼう」の2つの事業所を担当しました。


▶︎ 事業所紹介

・IRORI石巻
IRORI石巻は2011年12月に、被災したガレージを手作りで改装し、誕生しました。 オープンシェアオフィスとしてスタートしたIRORIは、2016年に大幅な改装を経て、コーヒースタンドやホールを備える複合的な文化施設となりました。 教室、シアター、ラボなど、場面に合わせて姿を変え、中と外・街と人・現在と未来、様々な立場の人がフラットに集い、つながり、触発し合う場となっています。 「街のロビー」として 世界で一番面白い街の交差点から様々な関係性をつないでいきます。
WEBサイト▷https://irori.ishinomaki2.com/

・株式会社街づくりまんぼう
株式会社街づくりまんぼうは、宮城県石巻市を拠点とする街づくり会社として2001年より活動しています。
石巻の中心市街地と呼ばれるJR石巻駅から石ノ森萬画館までの56.4ヘクタールの地域を中心とした街づくり事業を通して、市街地の商業活性化はもとより、広く石巻市全体の活性化に貢献することを目的として運営をしております。
WEBサイト▷https://man-bow.net/

▶︎プログラムの概要

・IRORI石巻
掃き掃除やトイレ掃除といった開店準備やアイスコーヒーやソイラテなどのドリンク作りやチーズケーキ、キャロットケーキなどのケーキ作りや接客等のカフェ業務を体験しました。

・株式会社街づくりまんぼう
3世代が楽しむお祭りを目指し、50年以上続くお祭りを盛り上げ、地域の人との交流や子どもたちと一緒に昔の遊びで楽しむ、線香花火を販売するという内容でした。

▶当日の様子

・IRORI石巻
高校生たちは、まずカフェの営業が始まる前に店内の掃除を行いました。トイレ掃除では、効率よく進めることができていました。また、同じプログラムに参加している友達と作業を分担して掃除機がけ、テーブルの消毒、外の掃き掃除、窓拭きなどを行っていました。


営業が始まってからは、注文が入ったドリンクの作成をしてお客様のいるテーブルまで運ぶこともしました。お客様が来店した際には、「こんにちは!」と高校生の方から挨拶をしていてとてもいいなと感じました。注文がないときは、提供している商品の仕込みや食器洗いをしていました。1日目はチーズケーキ、キャロットケーキ、2日目はじゃがいものポタージュ、キャロットラペの仕込みをしました。スタッフの方にコツや道具の効率的な持ち方を教えてもらいながら仕込みをしていて楽しそうに活動していました!

また、空いた時間には空のティーバッグに茶葉を詰めたり、テイクアウト用のカップに店のロゴマークのステッカーを切って貼ったりハンコを押したりしました。


2人とも、どの活動の場面でも一生懸命さが伝わってきました。お互いに教え合いながら作業をしていて、事業所の方にもコツを聞きながらどんどん上達していって感動しました!振り返りでも、ケーキ作りやドリンク作りなど実際に体験してみて楽しかったと言っていました。学校の中では体験できないような仕事を体験することができてとてもいい経験になったのではないかと思います。

今回IRORI石巻のまきボラに参加してくれた高校生2人!

・街づくりまんぼう

次に「街づくりまんぼう」さんでの活動を紹介します。こちらは1日プログラムで、主に地域の人たちとの交流やお祭りに来た子どもたちを呼び込み、一緒に昔の遊び(けん玉、お手玉、かるた、ベーゴマなど)で楽しむといった活動でした。高校生たちに向けて、事業所の方からは、「とにかく子どもたちを呼び込んで一緒に楽しんでください!」と言われました。お祭りが始まる前は、椅子や遊び場のセッティングをして準備を手伝いました。また、高校生たちは、「子どもたちが来る前にまずは自分たちが遊んでみよう!」ということで実際にかるたで遊んでいました!自分たちも楽しむという様子が見えてとてもよかったです。

実際にかるたで遊んでみている高校生たち

中には、遊び方が分からないものもあって、子どもたちと一緒になって考えたり、地域の方々にも聞きながらやってみている高校生の様子が伺えました!大学生の私でも遊び方を知らないものもあったので、遊び方も含め、地域の方々ともお話ができたのでよかったです。


また、子どもたちと遊ぶ以外にも、駐車場の管理として「橋通り夜店」のお祭りに車で来た人の対応も高校生たちで時間で区切って分担して行っていました。昔の遊びのブースの隣では、線香花火を販売するといったことも行いました。買ったあとは、その場でやっていくお客さんもいて、お店の後ろのコンクリートの場所で線香花火に火をつけてあげて見守るということもしていました。楽しんでもらえているようでよかったです。

子どもたちの線香花火に火をつけてあげている高校生

今回、「橋通り夜店」の活動に参加して、当日の活動ももちろん大切ですが、その前の準備がとても大変だということを改めて感じました。また、お祭りでの接客以外にも、駐車場の管理といった裏で支えている裏方のような存在の大切さも感じることができたと思います。
今回参加してくれた4人の高校生たちも子どもたちがブースに来た際には、子どもと同じ目線で一緒に楽しむということができていたと思います!実際遊んでいった子供たちの表情をみると、とても笑顔で楽しそうにしていました。帰る時も、「バイバイ!」などと言って明るく帰っていくのを何度も見ることができました。大人の方だけではなく、子どもまで幅広い年代と関わることのできるよい活動だったと思います。

▶活動を通して感じたこと、学んだこと

私は普段、小学校の子どもたちと関わるボランティアをしているため、今回は高校生との関わりということで新鮮さがありました。また、自分たちも数年前まで高校生だったということもあり、自分たちが高校生の時はどうだったかなども会話することができて楽しかったです。自分が住む石巻で行われている活動にボランティアとして参加できたことはとてもいい経験になりました!石巻生まれ石巻育ちの私ですが、その石巻でもまだまだ知らないことが多く、まきボラを通じて気付くことがたくさんありました。高校生のうちにこのような経験ができるというのはとてもよいだろうなと思います。

まきボラでは、地域活動を通してさまざまな年代の人たちと関わる中で、地域での取り組みやよさ、温かさなどたくさんのことを発見できるのではないかと思います。学校の中では気づかなかった地域や人の温かみに触れ、地域の魅力やつながりを感じることができる活動です。

この度、まきボラの受け入れにご協力くださった事業所の皆様、参加してくれた高校生の皆様、本当にありがとうございました!

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